No.11(ギリシアの古典文明)  :

ギリシア哲学のH(ホップ)→S(ステップ)→J(ジャンプ)とは何か? 

ギリシア哲学の第一段階で登場したのは,アルケー(万物の根源)を探すことを
目的とするイオニア自然哲学である。それを水としたタレスなどが活躍した。次
にプロタゴラスらの職業教師を代表とするソフィストが現れる。その主張は相対
的・主観的であるが人間を探求の対象とした点で大きな「Step」である。そ
して最後のアテネ哲学は詭弁でなく,客観的・普遍的な人間の真理を探究しよう
としたものであり,ソクラテスや弟子のプラトン,さらに彼の弟子アリストテレ
スが出た。


<評価の観点>
関心・意欲・態度:
哲学の英語フィロソフィーの語源が,ギリシア語の「知への愛」であることを知り,
それを主張したソクラテスに到るギリシア哲学の発展について,意欲的に学習しよ
うとしている。


思考・判断:

後の時代に大きな影響を与えるギリシア哲学が有する大きな影響や意義について,
主体的に考察している。


資料活用の技能・表現:
イオニア自然哲学やソフィスト,アテネ哲学について,それぞれを代表する哲学者の
「名文句」を読むことにより,彼らの個性的な思想内容についての理解を深めている。


知識・理解:
人間を対象とはしなかったイオニア自然哲学と,まだ相対的・主観的な真理把握の段
階であったソフィストの主張を,ソクラテス,プラトン,アリストテレスらのアテネ
哲学に到るまでの発展的なプロセスとして理解している。

る。